ウェルネス拠点施設のほかに商業施設や温浴施設、宿泊施設等々を建設して、年間619万人の来訪者数を見込んだ
経済波及効果が想定されていますが、あらお
シティモールへの影響はどのように考慮されているのでしょうか。今後、
ウェルネス拠点施設に続き、どれほどの追加投資額を計画しているのでしょうか。答弁を求めます。
以上、壇上からの質問を終わり、降壇して再質問を行います。
4:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君)
石川総務部長。
〔
総務部長石川陽一君登壇〕
5
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) 議員の公共工事の入札に関する御質問にお答えいたします。
1日目に坂東議員にお答えしておりますので、一部重複する部分については、あらかじめ御了承ください。
本市で把握している事案の内容につきましては、平成31年2月に公告した本市の小学校2校の
空調機械設置工事の
条件付一般競争入札の参加条件として、過去10年間に
空調設備設置工事の施工実績があることの工事実績を求めたところ、偽った書類を提出して入札に参加したことが、公正な入札を妨害したとして
公契約関係競売等妨害の疑いにより、
市内建設事業者の代表者が逮捕されたというものであります。また、この事件の初公判が去る3月7日に開かれ、検察側が求刑して結審したとの報道がなされております。
まず、本件のような事案の未然防止の可能性についての御質問についてです。
そもそも本市においては、入札に参加するときの
入札参加届出書や
落札候補者となったときには、
競争参加資格確認申請書にも申請書類や添付書類の内容が事実と相違ない旨の誓約を事業者にその都度行っていただいた上で、本市が真正の書類として受け取り、それをもとに必要な条件を満たしているかの審査を進めるものです。これらの中には、
配置予定技術者の資格者証や保険証の写しなどの情報のほか、工事実績を条件とした場合に、その証明となる書類もございます。
このように、本市では、真正なものとして受け取った書類等の審査において、意図的な偽造は想定外のことであり、本件について悪質性が高いとの報道もされているところであります。
したがいまして、本件につきましては、本市が被害を受けたものでございまして、本市の責任を問われたものではないことをまずは御理解いただかなければなりません。
次に、再発防止についての御質問にお答えします。
本市においては、工事等の契約の適正な履行を確保するため、
競争入札参加者による事故や
不正行為等があった場合には、
指名停止処分を行うことを定めており、今回については、逮捕の事実を知った本年1月14日から15ケ月間という期間、本市の公共工事を新たに受注できない
指名停止処分を行ったところであります。さらに、
登録事業者であれば、県や国からも
指名停止処分を受けることに加え、刑事罰を問われることにもなりかねず、事業の
存続そのものさえ厳しくなることも考えられることから、これら一連の処分などが何より大きな抑止力となるものと考えるところです。
今後につきましては、
指名停止処分の期間を事案の内容や態様によって、より一層厳格に運用することも検討してまいります。同時に、各事業者においては、法令遵守と高い倫理観の下、公共事業に携わるという使命感で臨むことが本来の姿だと思います。
また、本市としましては、既に工事や委託業務において、業者との接触機会を削減し、入札情報の迅速な公表を図ることで、透明性の向上を目的に、
くまもと県市町村電子入札システムに参加して電子入札にも取り組んでおります。今後、さらに物品納入などで電子入札の適用範囲を拡大し、協定を締結した警察等、関係機関との連携を深めながら、引き続き、公平・公正で適正な入札や契約に努めてまいりたいと考えております。
6:◯議長(安田康則君) ◯議長(安田康則君) 田上副市長。
〔副市長田上 稔君登壇〕
7:◯副市長(田上 稔君) ◯副市長(田上 稔君) 議員御質問の2番目、荒尾市
ウェルネス拠点施設(仮称)整備・運営事業及びあらお
海陽スマートタウンの
経済波及効果の推計の御質問にお答えをいたします。
まず、御質問の1点目、当該事業に関します
債務負担行為とその説明についてでございます。
本市が進めております荒尾市
ウェルネス拠点施設整備・運営事業につきましては、道の駅、保健・福祉・
子育て支援施設、それぞれの
策定委員会で様々な議論を経て、基本構想、基本計画を策定してきたところでございます。また、両施設を合築、複合施設として
PFI方式により整備するという市の方針につきましては、既に市議会でも御理解いただいており、現在、いわゆるPFI法の規定に基づき
参加事業者の募集を行っているところであります。この
参加事業者の募集に当たって必要となるのが、当該整備・運営に関します本市予算の裏づけであります。その予算につきましては、去る12月議会に
債務負担行為として提案をし、承認を得たものであります。
債務負担行為とは、
普通地方公共団体が将来にわたって債務を負担する行為、本事業におきましては、令和5年度から令和22年度までの設計・施工及び指定管理料を指すものであり、
債務負担行為として定めた案件につきましては、当該年度の
歳入歳出予算に計上することになります。これは、
普通地方公共団体が債務を負担する行為をするには、予算で
債務負担行為として定めておかなければならないとの
地方自治法の規定に基づきますもので、一般の
社会経済活動における債務、端的に申しますと、金融機関から借入れをしてその残高があることとは性格が異なるものです。
ウェルネス拠点施設整備・運営に係ります
債務負担行為の予算を提案するに先立ちまして、市議会には従来方式に比べて
PFI方式による総事業費の削減率、いわゆるVFMとともに、事業期間中の全ての年度における公共の収入と支出を分かりやすいように表形式で整理したものをお示しし、また、予算提案に当たりましては、施設整備に係ります
サービス購入料及び維持管理・運営費に係る
サービス購入料をそれぞれ明記した議案資料を作成し、十分な説明に努めたところでございます。
PFI法に定められた実施方針やVFMをはじめ、PFIに関する各種資料は、既に
市ホームページで公表しておりまして、また、本年1月号の広報あらおでこの方式のメリットや
コスト削減効果などを掲載しましたように、今後におきましても、法の規定を待つまでもなく、適宜・適切に市民の皆様へ情報提供と説明を行いたいと考えております。
ウェルネス拠点施設につきましては、今年末に
最優秀提案事業者を決定し、その後、徐々に施設の姿がはっきりしてくる段階を迎えてまいります。その際には、時期を捉えまして、住民懇談会などの機会を通して、市民の皆様に説明できるものと思っております。
次に、あらお
海陽スマートタウンがあらお
シティモールに与える影響につきまして、お答えをいたします。
本市の長期的な
都市づくりの方針は、荒尾駅周辺と
緑ケ丘地区の二つの中心拠点に都市機能を集約し、両拠点と周辺地域を公共交通でつなぐコンパクト・プラス・ネットワークであると
荒尾市立地適正化計画で明確にしております。この計画では、荒尾駅周辺には
広域交通アクセスを活用した
ゲートウェイ・
広域交流機能、
緑ケ丘地区には、
施設ストックを生かした文化・スポーツ・
レクリエーション機能といった役割分担を示し、現在、両地区それぞれに求められる機能と、その目的に応じたまちづくりを進めているところでございます。
あらお
海陽スマートタウンは、こうした長期的な
都市づくりの基本方針に基づき開発するもので、あらお
シティモールにマイナスの影響を与えるものではなく、むしろ異なる魅力を持つ二つの中心拠点を人々が行き来することによって、大きな相乗効果を発揮するものと考えております。
あらお
シティモールには、この4月1日に新市立図書館がオープンしますが、それを契機に、
シティモール自体も大規模な
リニューアルが予定されております。新図書館と店の
リニューアル効果で
シティモール全体が活性化し、来客者数の増加と新たな雇用創出、あらお
シティモール全体の売上げ増加に大きくつながるものと期待しております。
最後に、
ウェルネス拠点施設のほかの追加投資の御質問でございますが、温浴施設や宿泊施設などは民間企業を誘致する方針であり、
ウェルネス拠点施設のほかにこれらに類する公共施設の計画はございません。
8
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 最初の答弁、ありがとうございました。それでは、再質問に入っていきます。
最初に、
公競売入札妨害事件についてです。
この問題については、一昨日の坂東議員も同じような質問をされました。それで、今日の答弁も聞いて、私は大変驚きました。それで、ちょっと質問も組替えました、急いで。それで、私は坂東議員のときもメモして、今の答弁もちょっと概要を再確認したいと思いますが、まず、この事件に対して荒尾市は被害を受けた側で、市の責任はないというふうに言われていますね。このことは、ちょっと私はとても納得ができないということが1点。それと、今日は件数は言われませんでしたけれども、坂東議員のときには、いわゆる入札に関する書類は膨大で、年間200件以上の書類が出され、チェックができないので、基本的には誓約書を信頼して、誓約書がきちっと添付されていれば承認をしているという説明であったと思うんですね。つまり、入札に関する書類、特に今回のような施工実績の書類のチェックは全く行わないでずっとやってきたということを、日本中に知らしめられたと思うんですよ。
それと、再発防止、これについては、今度4月から物品の電子入札が始まる。業者と職員が顔を合わせる機会が少なくなり、不正を受ける影響もないとか、誓約書を二重三重に増やすとか、そういうことを言われておりましたけれども、私は、そんなことをやっていても、とても今回のような事件は再発防止はできないと思うんですよね。
今日の答弁もそうですけれども、2日前の答弁も一般の人がこれを見ていたら、荒尾市に対してとても不信を抱かれるんじゃないかというふうに思います。そして、私が一番恐れたのは、中にはもう既に荒尾市内の業者の中で、荒尾市はこの施工実績とかをチェックはしないので、そのまま出しても分からないんじゃないかというのが浸透している部分があるんじゃないかと思ったんですよ。今回、この議会の場で書類はチェックしない、誓約書だけでやっているみたいな説明だったので、逆に今からもっと増えるんじゃないかと思うんですよ。こういう書類を出してもそのまま素通りして入札に参加できるというような、それを非常に心配しましたので、質問をしていきたいと思います。
最初にこの施工実績、もう一回確認します。なぜチェックしなかったのか。できなかったのかしなかったのか、この点はどうですか。
9
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) 施工実績を求めるということについては、条件付の
一般競争入札でいくという機関決定をして、まずは
条件付一般競争入札としたところでありまして、その条件付の部分で10年内にその実績があることとしておりました条件付の証明をする書類の、例えば、一例ということでちょっとお見せをしますと、(書類を掲げる)こういう契約書であったり、見積書というような形のものがあるわけで、こちらのほうにはきちっと押印をされておりますし、もちろん、これはお配りすることはできませんけれども、そういうことで、形式上の書類審査はきちっと行っているということでございます。
10
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 つまり、提出した業者の形が整っていれば信頼をして、施工実績、一番左側に日付、そして、ずっと日付ごとにどういう事業をやったのか、それが施工実績になりますよね。その一つ一つは全くチェックをしないということが、今、していないということがはっきりしたと思うんですね。
それで、今回は、それをやって、その中の一つの書類が素通りして、結局、あってはならない入札を認めてしまったと。そして、入札をしてしまって実際に工事が終わってしまって、恐らく、その情報を知った人の通報で初めて明らかになったということだと思うんですね。
それで、次の質問は、これについて行政は、私はチェックしなかった責任があると思うんですけれども、今の答弁では、行政も被害者で責任がないということで済ますんですかね。責任があると思っていませんか。もう一回質問します。
11
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) 先ほど本答弁で申し上げたとおりでございまして、この書類のどこに偽りがあるかという部分については、なかなか見抜くことができないということで、通常、個人の申請であったり事業者の申請であったりということで、添付書類が多くございますけれども、それらの中にはやはり、いろんな添付書類があって、もちろんその実績を示すものとかいろいろあるんですけれども、そういう実績がきちっとあるということで事前の誓約書も取っておりますし、書類もきちっと出ているということでございますので、基本的にはそういう部分での事業者のほうのそういう悪意によるものということでの偽造というものについては、なかなかこちらでの判断が難しいということでございます。
12
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 結局、チェックをしていないということをまた改めて言われたと思うんですね。
それで、このことについての今、責任の問題を言われませんでしたけれども、結局、責任はないと言われるんでしょうけれども、もう一つ、次の質問ですけれども、こういう事件が起こったと。しかも、行政が発見せずに通報で警察が動いて、事件の実態が今から最終的に結論づけられるんでしょうけれども、普通であれば、行政が今までのこの施工実績について、ほかに同じような不正がないのかどうか遡って調査をすると思うんですよ。その点は全然検討はされていませんか。
13
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) 遡っての調査は、行っておりません。
14
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 今、行っておりますと言われたんですか。
15
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) 逐一、ほかの案件についての遡っての調査というものは行っておりません。
16
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 いや、だから、今回これだけテレビにも流れる、新聞でも何回も報道される。これでみんなが思うと思うんですよ、これは過去にもっとあったんじゃないだろうかと。この情報を知った人が警察に通報してこうなってきたと思うんですけれどもね。やっぱり、行政としては、これだけの事件があるのであれば、遡って、何年まで遡るか分かりませんけれども、やるべきと思うんですよね。
それで、私は、ただ2日前の説明で、膨大だからやれないんじゃなくて、基本的に今、どの自治体も入札情報のシステムというのを入れられていると思うんですね。だから、毎年のように入札をされている業者、明らかにそういうところは調べなくても分かる部分はさっと出てくるでしょう。だからやっぱり、きちっとすべきところは全く新規の業者、それと今回のように、今まで違う業種をやって、初めて異業種の電気設備をやると。そういうところはやっぱりきちっとチェックをすべきだし、そんなに多くないと思うんですね。だからその辺は、では、もうとにかくやらないということですね、遡っては。
それで、今までは書類を信頼して誓約書だけでやっていたと。今後はどうされるんですか。今後も同じようにそのやり方でチェックはしないで信頼して誓約書だけで、誓約書をあと別に二重三重につくってやるという方向で、チェックはしないということなんですか。どうですか。
17
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) 今、おっしゃられた部分で、いろんな
データベースということで電子入札をすると、そういう
データベースに載る部分はあるかと思います。そういう部分でチェックをするというのは一つありますけれども、今回この契約書、先ほどお見せしましたが、民民の契約でありまして、その
データベースに載ってこない部分なんですね。ですので、そこにどういうふうな間違いというか、そういう意図的な部分をもって偽造を加えられたのかという部分について、なかなかこちらのほうでは知ることができないということが、今回、私の申し上げたところでございます。
できるだけ、今後については、さらにそういう調査を行っていくことについても問題ないというような、さらに、もう一つの誓約書を今やっているところでもありますし、こういう警察との連携も取れてきておりますので、その辺りを考えていかないといけないかなというふうに思っております。
18
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 ちょっとこればっかりで今日は質問ができないんですけれども、
再発防止策というのを言われました。それで、電子入札をもっと進めるようなことと、誓約書を二重三重にする、警察との連携と。この
再発防止策というのは、何かほかで進んだ自治体の経験・教訓を取り入れた対策として今回出されたのか。それとも荒尾市が独自の思いつきで、思いつきと言ったら失礼ですけれども、しっかり検討されて出されたのか。どっちでしょうか。
19
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) もちろん今回のような事案があって、近隣であったり県であったり、それから、
公正取引委員会とか、いろんなところに調査、調べはいたしているところです。そういった中で、本市ができることとしていろいろ検討したところでは、今上げた部分について、今後、強化を図っていくということで、それに今、何よりも今回のこの、昭和52年10月から荒尾市工事指名競争入札参加資格者
指名停止処分要領というものが制定以来、昭和59年の規定、それから、平成7年の規則要綱へと変遷して今に至っているこの指名停止の措置要綱に基づいた15ケ月もの
指名停止処分を行っているものでありますけれども、これをさらに運用あたりを強化していく、本答弁でも申し上げましたようにそういったところでの抑止力を図っていきたいということでございます。
20
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 本当は私は、まさかこんな答弁が出るとは思ってなかったので、やっぱり質問の目的は、今後、不正を正してなくしていくという意味で提案をしたかったんですね。それで、もう、ちょっと話にならないと、今の答弁は。
それで、私がこういうやり方をすべきじゃないかというのを3点ちょっと提案をしたいと思いますので、内部で検討していただきたいと思います。
1点目は、今、自治体で基本的に広がっているのは、第三者委員会をつくって、外部のですよ。そこから提言をいただいて基本方針を出していただいている。その1番目が、不正防止のために、庁内で入札監視委員会を設置すると。今回のような場合ですね。そこで問題を明らかにして不正防止を明らかにしていく、正していく。2番目が、制限付
一般競争入札はやっぱり制限を緩和すると。参加業者を増やして競争力を高める。3番目が、今これは言われました、指名停止期間を延長するなどの防止策をする。これがやっぱり基本的な行政が対応する全国例の最先端の対応だと思います。
2点目が、浅田市長、御存じですかね。熊本県が、今年の9月の議会に熊本県公契約に関する条例案というのを上程するんですよ。そこの公契約に関する条例の最初に、透明性、競争の公平性の確保、談合、その他不正行為の排除という適正な契約の締結というのを上げています。それで、この公契約の条例については、私が1回この議会でも、そこの業者の賃金の確保、こういう不正防止があるので、ぜひ荒尾市でも公契約条例をつくるべきじゃないかと言いましたら、当時、浅田市長は必要ないということを言われました。しかし、今回こういう事件も起こって、そして、今、全国で八つですよ、県がやっているのは。熊本県は先行しようと思っています。10月に公契約条例を制定しようというので、ぜひ荒尾市も公契約条例をつくるということが再発防止に大きくつながるということで、これについても貢献すべきじゃないかと思います。
3点目に、実は国が指針を出しています。
公正取引委員会が平成18年に、これは先ほどもありましたけれども、職員がなるべく業者と接しないと。それで、事業者や職員がそういう何らかの働きかけを受けたら、きちっと文書化して報告すると。それを義務づける。また、きちっと職員のコンプライアンス、つまり、研修をやるという問題ですね。4点目が、やっぱり、これは検討していただきたいんですけれども、今、入札に当たって予定価格、これは入札前に公表しているんですね、荒尾市は。それで、これが国はやっぱり談合がしやすくなるということで、予定価格は入札後に公表すべきだという指針を出しています。
今、平成31年1月の国土交通省の報告では、県の場合は70.2%、指定都市で8割、市町村で55.8%が予定価格を入札後に公表してますので、これはぜひ検討していただきたいと思います。
ちょっと浅田市長にこれについて答弁を求めようと思いましたが、時間がありません。それで、ぜひ今後の防止策として検討をお願いしたいと思います。
以上でこの問題については終わりますが、また必要があれば取り上げたいと思います。
次に、2番目の
ウェルネス拠点施設の問題を取り上げます。
先ほど副市長から、執行部としては12月議会に様々な資料を出されたと。特に今、説明がありました、この支払表を作成されて、これは非常に分かりやすいです。48億円をどのように支払っていくのか。それで、いろいろお伺いしたんですけれども、実はこの資料と、それと、これは11月に48億円の補足説明資料です。これには、やっぱり専門用語が多いんですよ。起債調達額、債務ですね。施設整備費、
サービス購入料。だから、これはやっぱりこういう数字を見慣れていないと分からないんですね。私はたまたま医療機関でこういうのばっかり仕事をしていたので、大体の構成は分かるのでいろいろ質問をしたんですけれども、何を言いたいかといいますと、実はやっぱり、市民の中にこの道の駅は、この中で、事業者がやるから、荒尾市はお金を出さないでいいというふうになっているんですよ、私が何人に聞いてもですね。
それで今、副市長がこれを説明されましたね、1月号で。この13ページにあります、図が。しかし、これを見ても大体経営の安定性ということで、荒尾市が一括発注、PFI事業者に、そして、事業者が銀行から融資を受けてやると。ここに48億円とか全く書いてないですね。分割払いと書いています。
そこで、やっぱりこれは何人の市民の方も、えっ、荒尾市がお金を払わんといかんのってあるから、ぜひ今後、広報あらおできちっと48億円幾らの負担をずっと令和22年まで支払っていく、そういう概要を載せるべきではないかと思いますけれども、その辺はどうでしょうか、検討は。
21:◯副市長(田上 稔君) ◯副市長(田上 稔君)
債務負担行為につきましては、先ほど申し上げましたように、予算ですので、まず、
地方自治法第96条にあるように、予算は議会の議決が必要ですので、何よりをもって議会のほうに説明すべきことだろうというふうに思っておりまして、今、お示しいただいた資料を作成して議会に丁寧な説明をして、12月に御承認をいただいたという中身になっておりまして、御指摘になりました48億円の数字を市民に説明すべきだということも踏まえまして、一番市民の方々がお知りになりたいのは、何よりも
ウェルネス拠点施設がどういう施設で、どういう中身で、何ができるのかということをやっぱり一番お知りになりたいし、私たちもそのことは十分伝えていきたいと思っております。その点につきましては、先ほども答弁しましたように、今年中に
最優秀提案事業者を決定し、その後、調整を行いながら、やがてその施設の性格が、姿が明らかになってきますので、その時期を捉えて説明は怠りなくと言いましょうか、積極的にやっていきたいというふうに思っております。
22
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 では、ぜひ分かりやすく市民の方に、決してただではできないんですよということを分かるように広報に載せていただきたいと思います。
それともう1点ですね。要するに、この支払表には、道の駅とか保健・福祉・
子育て支援施設は令和8年に開業すると。その前に、この荒尾市が起債として金融機関などから8億9,940万円、約9億円借りる。そして、交付金、国が大体9億7,000万円ぐらい、合わせて18億円ぐらいを、一応公共事業等の場合は前払金として、被災地でなければ最初に4割、中間で1割、5割を払うようになっていますよね。それで、これも荒尾市が金融機関などから借りて9億円払うんですよというところも一緒に付け加えて書いてほしいと思いますよね。全然金融機関から借りるというふうに認識されてない方が多いんですよ。
それで、ちょっと時間もありませんけれども、だから、PFI事業として、ほかの残りを金融機関から融資を受けないといけないと思うんですけれども、これが幾らぐらいか聞くようにしていましたけれども、時間がありませんので、もう1点お聞きしたいのは、この
債務負担行為の中で、道の駅に関する
サービス購入料、これは総額幾らになりますでしょうか。前回、施設整備費が12億9,000万円、維持管理費年6,000万円とか言われましたけれども、総額で幾らになるかを再度確認をしたいと思います。
23
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君)
債務負担行為の総額が、今、議員がおっしゃったように税込みで48億6,600万円、このうち道の駅に係るものとしては、施設整備費が14億円程度、それから、維持管理費約10億円、合計で約24億円ということで、総額のおおむね半分程度ということになります。
24
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 この24億円というのは、初めて言われたと思うんですね。それで、もう一つ確認したいんですけれども、だから、道の駅は、とにかくこれは
サービス購入料でしょう。サービス購入型に関わる部分の支払いの発生ですよ。
それで、一つ確認したいんですけれども、12月議会の答弁の中で石川部長は、道の駅は独立採算型と言い切られたんじゃないかと思うんです。だから、中には、道の駅はサービス購入型じゃなくて独立採算型だから、市の負担はないと思われている方が少なくないんですよ。それで、これは多分石川部長は、物販と飲食のところだけ言われたのかな、ほかのサービス購入のところは触れられなかったのかなと。これも先ほど副市長が言われた執行部の出された資料にきちっとサービス購入型と分けてありますので、その点はどうですか、石川部長。説明不足だったと思いますけれども。
25
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) 12月は、今、議員がおっしゃった類型のことだと思いますけれども、私のほうでは大枠の幹の部分ですね、いわゆる根幹、施設の基本ベースの部分として物販ということがありますので、物販を中心とする道の駅というものは独立採算型という意味で申し上げております。物販以外の部分部分では、サービス購入型という部分も含まれているということでございます。
26
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 それで、実はこの石川部長が発言された、道の駅はサービス購入型と、独立採算型と言われたのが、実は、その12月議会には、この道の駅の建設を見直す請願書が出されたんですね。そこは、このPFI事業は、いわゆるサービス購入型は自治体の負担が発生すると。それで、やっぱり会計検査院が調査をした中で、かなり経営が行き詰まって債務が超過したり、また、維持管理も実際に行政が直接やったほうが負担が少ないということも出されたりして書面に書かれていたんですね。ところが、それが、道の駅は独立採算だから当たらないというような発言もありましたけれども、今の発言でそれは間違いで、やっぱり、道の駅はサービス購入型として24億円を投じなければいけないということがはっきりしましたので、その点は分かりました。
それで、次の質問で、実は私もですけれども、今、どこも道の駅というのは、(書類を掲げる)これは熊日の道の駅水辺プラザかもととか、いろいろ今、利用者が減っている、近くに新しいところができて。それで、この荒尾の道の駅の計画は年間74万人、1日平均2,000人ということで、開業から15年間ずっとその来場者の想定で、荒尾市には施設の利用料とかが2,700万円入ってくるという想定なんですね。だから、これがアジアパークも最初は多かったけれども、7年で閉鎖しましたね。要するに、利用者がずっと減るんですね。
それで、今回の場合、もしそうやって来場者が減って想定した利用料が入ってこないと。この場合は誰が責任を持つかというところで、これは田川課長には事前にちょっとお伺いしたんですけれども、これは荒尾市が責任を持たないで、事業者が責任を持つということでよろしいんでしょうか。もう一回ちょっと確認だけ。
27
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) 当然、事業者が提案した収支計画ということですので、経営できないようなケースについては、その責任は事業者が負うと。不可抗力という規定はありますけれども、それは自然災害とか予見不可能な部分のものであって、通常の見通しの部分については、事業者のほうが責任を負うということになります。
28
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 事業者も、ちゃんと維持管理料をいただいて令和22年まで15年運営していくんですね。そして、その事業者が想定をしていない、年間に二千数百万円、荒尾市にずっと施設使用料が入るのを肩代わりしていかなければならないということですよね、今。そして、ずっとやって、事業者がどうしてもやっていけないときは、それでもう事業者は経営が行き詰まると。その場合でもこの建物が建ったら、BTO方式ですから、所有権は抵当権なしで荒尾市のものになりますよね。そして、金融機関からの借入れは、この事業契約の令和22年からさらにあと5年間かけて返していかないといけないわけですよ。だから、この建物が、もし事業者がうまくいかず撤退した場合は、またその施設を、事業者をまた探して運営して、とにかく続けていって利用料を確保していかなければならないということを確認したい。そこはもう一回、そういうことになるんですか。
29
:◯総務部長(石川陽一君)
◯総務部長(石川陽一君) そこは次の事業者を探していく。当然金融機関がモニタリングしますので、我々もそこの間と言うかですね、取りながら次の事業者を探していくということになります。
30
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 はい、分かりました。だから、そういうことがあってはならないんですけれども、もしどうしても利用者が減ってそういう事態の場合でも、建物だけ残ってしまうので、やっぱり、荒尾市が運営をして、そして、まだ金融機関には長い期間払っていかないと。そして、償却は39年だったですかね、一番長いのは。それは続けていかなければならない。だから、アジアパークみたいにいきなり全部清算というふうにはならないと思うんですけれどもね。分かりました。
それで、実は、ちょっと時間もなくなってきたんですけれども、やっぱり今、この周辺の、例えば、水辺プラザかもと、ここは20億円をかけて作って、荒尾市みたいにやっぱり大広間がありますよね。これとか、今、和水町の道の駅とかも、どこもやっぱりもう利用客が減って赤字がずっと続いて、あるところは売却を検討しているというようなことなんですね。
だから、これから先はやっぱり、質問ではないんですけれども、本当に先ほどのように24億円をかけて、これは私はもっと慎重にと言っているんですけれども、議会ではそういう方向で言っているんですけれども、本当にそのままうまくいくのかどうかというのは非常に疑問に思っております。
それで、もう一回今までの確認で、とにかく1点はこの
債務負担行為、荒尾市が48億円、特に、道の駅は24億円かけてやるというようなことも、やっぱり、市民には知らせていくようなことをぜひ考慮していただきたいと思います。
そして、最後のほうに、今、あらお
シティモールは図書館が今度オープンしますね。だから、荒尾市はあちらとこの競馬場跡地のほうの二つを中心に発展をさせていくというようなことで言われていましたけれども、一つちょっとお伺いしたいのは、こちらの競馬場跡地には619万人のうち394万人が、ここに商業施設をつくる、四つに区画を分けて。それで、そこはこんなにお客さんが来るというのは、実際にはどのようなものを販売する商業施設になるのかというのは、検討はされているんでしょうか。そこをちょっと最初に。
31:◯産業建設部長(北原伸二君) ◯産業建設部長(北原伸二君) 商業施設を誘致するという街区を計画しているところは、四つ申し上げますと、10街区、11街区、14街区、15街区と、国道389号線沿いに区画しておりますそこのエリアを検討しております。ここは駅から近いというような状況もございますし、県北の玄関口となるような地区だというふうに考えておりますので、そこの地区に誘致をしていきたいんですけれども、業者等の内容につきましては、これは公募によって募集することにしておりますので、現時点でどういう店舗が来るかというようなところは、今のところは明言ができないというような状況でございますので、できるだけ交通の利便性を生かした買物施設、にぎわいを生み出すような沿道の商業施設、そういったところを想定しているところでございます。
32
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 時間が近づいてきましたけれども、私は、これからはちょっと私見になりますけれども、やっぱり今、大規模にあの競馬場跡地を開発するというふうになっていますけれども、片方ではなかなか、過疎化が進んでどんどん人口が減るとか、それで、やっぱり荒尾市はそんなに広くないところですから、市内全域の発展を見据えるべきと思うんですね。もちろんこちらの開発というか、そういう跡地利用は必要と思うんですけれども、やっぱり、ここに来れない周辺部の方たちというのは、恐らくもっと活性が失われて生活の不便さが深刻になっていくんではないかと思うんですね。だから、私はそういう心配する人たちの市民の声もちゃんと聞くべきじゃないかと思います。
それで、先ほど副市長が、一定構想がまとまったら住民懇談会などで説明をされると言われました。それで、実はいろいろ請願・署名とかを出されていますけれども、一番はこの計画がほとんど市民説明会が開かれずに、いろいろ疑問があるけれども聞けないということなんです。
それで、この問題の最後に、浅田市長に、このウェルネス構想とかの市民説明会とかをぜひ近々やってほしいと思うんですけれども、その辺はどうでしょうか、計画なんかは。
33:◯市長(浅田敏彦君) ◯市長(浅田敏彦君)
ウェルネス拠点施設についての市民説明会をという御意見でございますけれども、先ほど副市長からも申し上げたように、今回の特に道の駅を中心とした施設内容について、現時点でこういう施設になりますという明言がなかなか市民の皆様にお伝えすることは難しい段階でございます。これから公募をして最優秀の事業者を選定して、その提案内容をもとに、具体的にこういう経営方針でこういう農産物・海産物をうちの会社ではこういうふうに今後展開していきたい、そういう設計も含めて、建物の設計、そして、そういう運営方針、そういったものが具体的に選定した後に、そういった内容について市民の皆様に説明する機会をぜひ設けていきたいなというふうに思っておりますので、いましばらくお待ちいただければと思います。
34
:◯北園敏光君
◯北園敏光君 ぜひなるべく早く、説明する機会を設けていただきたいと思います。
それでは、ある程度予定した質問は終わったんですけれども、実は今回、ちょっと質問には入れておりませんでしたので、1点だけ要望を申し上げて質問を終わりにしたいと思います。
実は、先週、潮湯のボイラーが使用不能になって、また休館になり、利用できなくなる事態が発生しました。潮湯は、今年に入って1月11日にボイラー不調で休館、再開したと思ったら2月22日にまた点検して休館、そして今度で、3月11日からボイラー不調で、今、まだ閉まったままですね。今月いっぱいかかるような話ですけれども。それで私、いろいろ聞きましたけれども、実は、金山の市民の方が、バスに乗って市民病院まで来られて、そこで荒尾駅行きのバスに乗り換えられて潮湯前で降りて、ようやく潮湯に着いたら閉まっていたと。こんな話を聞きました。また、高齢の夫婦で、旦那さんが、足が悪い奥さんの手を引いてやっと潮湯の入り口に来たら、貼り紙があって閉まっとると。こんな事態をずっと繰り返されているんですよね。
それで、このことは、福祉課長はよく状況をつかんでいらっしゃるんだろうかと思うんですね。せっかく来られたのにお風呂にも入れずに、またバスを乗り換えて帰らなければいけないという事態が、現にあるということなんですね。
この潮湯は、やっぱり福祉課の所管でしょう。だから、福祉施設として位置づけるべき、福祉に寄与する施設ですよ。だから、
地方自治法上では、このように使えなくなるような事態が頻繁に繰り返されるようなことは、これはあってはならないわけですよね、法律上も。
それで、この議会の冒頭に浅田市長は、施政方針で暮らしたいまち日本一を目指すとまとめられましたね。しかし今、私が申し上げたような事態・状況があるのに、これではとても暮らしたいまち日本一はできないんじゃないかと思うんですよ。それで、やむを得ない突発の事故ならばまだしも、施設全体がもうかなり老朽化しているために、本来であれば想定される機器などの故障を未然に防いで計画的な改修が必要ですが、荒尾市の今の計画は、潮湯は存続させる。当初は競馬場跡地に新築するということだったんですけれども、塩水より真水が安くなるとかですね。それで、建て替えはしないが修繕しながら維持していくという位置づけになっていますよね。しかし、これがもうこのままでいいのかということを思うんですよ。本来長期に休館になれば、この潮湯に入ることを唯一楽しみにされて、やっぱり生活の中の一つの大きな1日の日課で、これが肉体的にも精神的にも健康維持の重要な施設というふうになっているのが使えない、これがもう頻繁にあると。
それで、実は一番ちょっと驚くのは、こういう事態のときに貼り紙一つで知らせていると。普通だったら大体毎日来られる方、しょっちゅう来られる方は分かっていると思うんですよ。だから、緊急な場合は、やっぱりそこに連絡をするなりして、わざわざ来られなくてもまた帰らないでいいように、これもやられていないと。これは大変問題ではないかと思うんですね。
今、道の駅に24億円投じると。私は一貫して申し上げてきたんですけれども、いきなり大規模施設をつくるのではなくて、やっぱり昨日も出されましたけれども、私も見に行きましたけれども、愛媛の道の駅のように住民が中心になって、最初は小規模でスタートさせて、住民の努力でそれに見合うお客さんが増えて、少しずつ施設を増やしていけば極端な赤字にはならないと思うんですね。だから、やっぱりそのような施設を目指すべきだと思うんですよ。
それで、道の駅に24億円もかけて、片方で潮湯の予算を組まずに行き当たりばったりというのは、もういいかげんに見直すべきじゃないかと思うんですね。それで、私は何回か言いましたけれども、今、荒尾市は非常に乗り合いタクシーを先進的に努力されているし、今度は免許返納者の高齢者も、田川課長なんかは非常に頑張られていると思うんですよ。何回か申し上げましたけれども、しかし、大阪の池田市とか全国では無料循環バスとか回っています。だから、ぜひあんな坂道の多いバス停で降りて、危険を感じながら潮湯に行くんじゃなくて、循環バス、また、乗り合いタクシーをもっと利用ができるように検討をする必要があるんじゃないかと思います。
それで、やっぱりもうこのボイラーは新品に入れ替えるべきと思いますよ、今度予算は入っていませんけれどもね。これをぜひ補正も含めて検討をしていただきたいと思います。
そして、こんなに長期に休館をする場合は、やっぱり、ほかにどこに入りに行けるんですかね。行政がそれに代わる入浴施設を紹介する。また、そのときの入浴料、今は150円ですからね、一定補助するようなことも併せてやって、やっぱり、これを利用している立場の方たちのことを考えて対応すべきじゃないかということを思います。
それで、今、私が何点か申し上げましたけれども、このことをしっかりと今日は検討していただきたいと思います。私は、この間何回か潮湯の問題に取り組んできましたが、今ずっと競馬場跡地の開発の問題をやっています。それで、3ケ月後の今度6月議会で今日私が今申し上げたことがどの辺まで進んだかというのも含めて、質問を前もってちょっとすることを言っていますので、ぜひ取り組んでいただきたいと思います。